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EDUCATION & COLLABORATION

HASAMI 18 gold
高校生が設立する架空の会社

現代陶芸家・京都造形芸術大学教授の松井利夫の呼びかけで始まった HASAMI 18 gold。美術工芸科に通う高校生と地元産業界の若手が、架空の会社を共同設立し、作品の制作・販売を行うことで「アート = 作品」ではなく「アート = 生きる技術」としての教育を目指します。

「アート = 作品」という時代が終わりを迎えたいま、芸術大学も社会も、作品指向の限りあるマーケットに対する教育を考え直す時期と言えます。また「アート = 生きる技術」と考え行動している人々が作り出す市場は、本来の “アートマーケット” 以上に活発です。会社という組織での活動を通して、高校という閉じた社会ではなく、アートを武器に実社会でサヴァイブする体験を提供することは、卒業後の進路に対する視野を広げるきっかけになります。

既存のアートマーケットに飛び込み階段を登ってゆくイメージを捨て、身の回りの小さな市場とアートを繋げることで、まずお金を流す。カメヤマキャンドルハウスと行ったコンプラ瓶型の灯篭を用いたインスタレーションでは地元イベントのハッピータウン波佐見祭りへの参加。「サイネンショー」では、扱うモノではなく、その作り方・売り方をアートにすることを学びました。

「勤勉な現代芸術家は始めから食えない。」
大学教育が生み出したこの仕組みの中で、年間1万人近くのアーティストが生まれています。高校教育を通して「アート & ライフ」から「アート = ライフ」へと発想の転換を促すことで、次代のアーティストの育成に取り組みます。