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ACTIVITY

EXHIBITION & NARRATION

東京展

2016 / 12 / 22 – 12 / 25
EARTH + GALLERY(東京都江東区木場)

東京にてコンプラプロジェクトの成果報告展を開催しました。「次の日常を考える」をテーマに、教育、環境、働き方など様々な切り口から、波佐見がこれから大切にする価値観を紹介。プロジェクトの発起人である長崎県波佐見町で生まれ育った3人のアーティスト、松尾栄太郎、山口陽介、馬場匡平が展示構成を担当しました。

環境という視点では、コンプラプロジェクト招聘作家の現代陶芸家 松井利夫による波佐見高校でのワークショップ「サイネンショー」で出来上がった作品を展示販売。期間中、来場者が不要になった陶磁器を持参すると、作品1つと交換できる「サイネンショーと器の交換会」が実施されました。キャンドルデザイナーの三浦茉莉が波佐見高校と進めたコンプラ灯篭によるインスタレーション作品も写真で紹介されました。

さらに、本プロジェクトで制作された「使い捨てない紙コップ・紙皿シリーズ」も販売、生産者という立場から使い捨てる文化に対して疑問を投げかけます。

波佐見町では窯業に加えて農業が盛んであり、かつては焼き物との兼業農家がほとんどでした。そこで、窯業 × 農業としてフードアーティスト田中真紀子が、波佐見町の食材を用いたフルコースディナーを提案。波佐見焼の分業制(型、生地、窯焼、染付)をテーマに、それぞれの製造工程と料理を結びつけることで、訪れた方々に五感を通して波佐見焼を知ってもらう機会を用意しました。

近年、波佐見焼では後継者不足が続いています。職人の撮影をライフワークとしているカメラマン山下千絵による波佐見焼職人シリーズは、その仕事風景を言葉ではなく、職人のまなざし、背中から伝えることを考えました。

数多くの方々にお越しいただき、広く波佐見のこれからをお伝えすることができました。